和泉山脈からはサメの歯化石が、比較的豊富に見つかります。最も一般的に見つかるタイプは従来「Scapanorhynchus texanus」
として扱われてきましたが、そう単純ではなさそうです。早く研究が進んで、再検討されることを期待しています。
また、サメの歯は上下や部位によって形状が異なるため、同定は非常に困難です。間違いがあってもご容赦ください。
カルカリアス
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従来「Scapanorhynchus texanus」とされているもので、通常1対の細い副咬頭を持ち、咬頭の舌側面には
条線が見られます。和泉山脈では最も普通に見つかる種です。 Carcharias sp.としたのはあくまで私見です。ご注意ください。 |
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ネズミザメ類未定種
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上記と同じ種かも知れませんが、2対以上の副咬頭を持つものを集めました。 | |
ネズミザメ類未定種
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主咬頭に条線が無いタイプです。このタイプは比較的少ないです。 | |
ネズミザメ類未定種
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小さくても個性的な歯を集めてみました。 | |
スクアルス(ツノザメ)
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小さな歯で、鋸歯があるものとそうで無いものがあります。 | |
ヘキサンカス(カグラザメ)
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第1咬頭が最も大きく、次第に小さくなる咬頭が並びます。産出は稀で、和泉層群から産出するものは大型です。 | |
ノチダノドン
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ヘキサンカスとは異なり、中央付近の咬頭が最大になります。産出は非常に稀です。 | |
クラミドセラカス(ラブカ)
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現在も生息する古代サメ ラブカの仲間です。3本の咬頭と後ろに伸びる歯根が特徴的です。産出は非常に稀です。 |