イシダタミの仲間
Monodonta kanzakii
n. sp.
(ニシキウズ超科ニシキウズガイ科)
「イシダタミ」の仲間で、産出は稀である。この種は小黒飯の標本を元に、中川(2009)で新種記載された。
「kanzakii」は熱心に採集に通い模式標本を提供した「神崎君」にちなんだもの。
普段海岸で見かけるものに比べて殻高が高く、 現生種で言えば下記の「オキナワイシダタミ」が一番近いような気がする。
(高さ22mm)
自分で採集した唯一の標本である。他に数例の産出を確認しているが、決して数は多くない。
下記は現生のオキナワイシダタミ(
Monodonta labio
)である。
大黒飯の標本と比較的良く似ているが、
Monodonta kanzakii
の方が、もう少し殻高が高いような気がする。