海岸の砂地にはえる肉質の多年草。果実は木質で硬く、数個の角状の突起がある。中は数室にわかれ、 各室に1個の種子を入れ、裂開しない。北海道西南部〜琉球にみられ、太平洋の沿岸一帯に広く分布する。 葉を食用とするため栽培されることもある。 |
現生のツルナの実。高さ約13mm。 正面なのでわからないが、この標本には刺は5本ある。 |
ツルナの実を少し削ったもの(上面)。 表皮を剥ぐと鋭い刺が現れる。 種子が入っているのが観察でき、8個もしくは9個と思われる。 |
完全に削ったもの(上面)。 種子の抜けた跡が穴になっている。 刺の数、種子の数には個体差がある。 この標本は刺が4本で種子穴は7個。 |
管理人より一言: 私もこの標本の実物を見せていただきましたが、実に不思議としか言いようのない ものでした。まさか現世物とは・・・・ 化石採集を長くやっていると、こうやって周囲の人たちを巻き込んで大騒ぎする こともままあることです。そういう時って一番楽しいですよね。私にも経験があります。 そのお話は又の機会に・・・・ |